人の価値をAIがエンパワーできる社会へ〜TOBの舞台裏と、サーキュレーションが描くAI時代の未来〜


福田 悠(ふくだ ゆう)
代表取締役社長
中央大学理工学部を卒業後、大手総合人材サービス企業へ入社。製造業を中心とした約600社の人材採用を支援。大手法人顧客専属部門を経て、同社初となる社内ベンチャーの立ち上げに携わる。2014年、サーキュレーションの創業に参画。中小企業や製造業大手顧客を担当しながら、地方金融機関とのアライアンス、地方7拠点の設立を主導。オープンイノベーションコンサルタントのプロフェッショナルとしてレガシーマーケットへの変革を志してきた。2023年4月に、現職である代表取締役社長に就任。
サーキュレーションは2025年7月4日に「株式会社PKSHA Technologyによる当社株券等に対する公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ」を開示しました。また、同年8月20日には正式に株式会社PKSHA Technology(以下、PKSHA)グループに参画する事が決まりました。
詳細はこちら:https://circu.co.jp/news/20250820-5934/
今回代表の福田にインタビューを行い、背景や会社や事業の未来について率直にお聞きしました。
本件について、社内外からさまざまな声があったかと思います。どのような気持ちで、今日のインタビューに臨まれているか教えてください。
7月4日のTOB発表後から、私にも直接沢山のメッセージやご連絡をいただきました。中には経営体制などについてご心配をいただく声もありましたが、
最初に「楽しく、刺激的な日々を過ごしています」という事を伝えたいと思い、今日この場に臨んでいます。
新体制での2年間と強くなったサーキュレーション
2023年4月に代表になってからこれまでの経緯について、正直、順風満帆なことばかりではなかったと思いますが、振り返ってみていかがでしょうか?
私の場合は、ある日突然代表を引き継ぐ事になりましたが、最初の1年は会社を守る使命感のような気持ちで突っ走ってきました。当時の記憶がないくらい慌ただしい日々でしたが、そんな中でも社員たちも同じように日々強い気持ちをもって前を向いてくれていたおかげで、大変な局面を乗り越えることができました。本当に感謝しています。
そして私が社長に就任して2年目、会社としては創業11年目のタイミングで、次の10年を迎えるために、ビジョンや長期戦略を発表し共有しました。その結果、業績も順調に回復し上方修正の開示もでき、サーキュレーションらしさを取り戻せている感覚があります。
振り返ってみると、1年目と2年目で会社の景色は大きく変化しています。その上で、この2年を走り切った今、共通して感じていることは、「大きな変化を経験し、それを乗り越えてきた会社は強くなる」ということです。
私個人は、創業メンバーとして立ち上げから参画していますし、「代表はそういうものでしょ」という想いもあり、経営者として急成長できた2年でした。総じて貴重な経験をさせてもらったなと思っています。

TOBの舞台裏と、PKSHAグループへの参画理由
今回のTOBに至る背景や意思決定の裏側を教えてください。
今回のTOBは、とある会社から2025年1月に提案を受けた事をきっかけに突如プロジェクトがスタートをしました。我々としては想定していなかった事でしたので、最初はかなり驚きましたが、昨今はTOBが日本の株式市場でも増えてきているように、資本の論理では上場会社である以上、いつ何時、そういった提案を受けることはあるという事も学びになりました。
そこから会社のビジョンを軸に、複数の企業との協議を通じて、株主の皆様にとっても望ましいあらゆる選択肢を検討するフェーズに突入していきました。詳細は、開示資料を確認頂ければと思いますが、最終的には私たちが望んだPKSHAグループに参画するというストーリーで着地できたことは良かったと思います。
葛藤や悩みはありましたか。
もちろんありました。「上場会社であり続けること」については葛藤がありました。
当社は2021年にグロース市場へ上場しましたが、上場しているメリットを十分に活かしきれていない部分も感じていました。
上場企業であることに一定のステータスや意義はあると思いますが、改めて会社のビジョンや長期の成長を考えた際に、上場を維持することが全てではないと時間とともに考えが変わっていきました。
そこでTOBの決断をされたのですね。PKSHAとの対話のなかで「この選択肢しかない」と感じた決定的な瞬間があれば教えてください。
上場会社として、独立した特別委員会にてすべてのステークホルダーにとって最善の道であることを確認している前提ですが、私たちがPKSHAとの未来を強く望んだ背景には、3つの大きな可能性を感じていたからです。
1つ目が、ビジョンが一致すること。
PKSHAは、「人とソフトウエアの共進化」というビジョンを掲げています。これまで当社は「人」や「人が持つ知見」に焦点を当ててきましたが、その価値をAIとともに進化させていけると思っていました。
2つ目は、市場の変化への危機感です。
今年に入ってからAIが想定よりも早いスピードで進化しています。特にエンジニア市場でFLEXYサービスを活用頂いている企業のCTOの方々から、AI活用によりコーディング業務が減り開発が効率化されるため、エンジニア組織の体制を見直していきたいという声をいただくようになりました。まだ一部のお客様の傾向ですが、ここから数年でこのようなAIの波は確実に広がっていくなという危機感を持ち始めていたため、先手を打っていく必要性を感じていました。
3つ目が、PKSHAの皆さんの誠実さ。
プロジェクトの中でご一緒させていただいていた代表取締役の上野山さんや、CFO布野さん、社長室の方々との対話を通じて、PKSHAの方は知的欲求心が高く、誠実な方が多い印象を抱いていました。対話を重ねる度に、未来を共に歩みたいと心から思うようになりました。

サーキュレーションらしさはどこに残っていくと考えられているか教えてください。
PKSHAグループでは、AI技術による企業価値向上を軸に「遠心力経営」を大切にされています。
グループ参画後も、当社の社内役員や従業員は全員このまま維持されますし、ビジョン、これまで築いてきたカルチャー、人を軸にしたビジネスを展開することは変わりません。
一方で、PKSHAの強みであるAIを軸に事業を再構築すること、全社員がこれまで以上にAI実装していくことは必須です。ここは前向きに、全力で取り組んでいきたいと思います。
人の価値をAIがエンパワーできる社会へ
これまでサーキュレーション単体では創造できなかったが、PKSHAとであれば創れる未来とはどんな未来なのでしょうか。
PKSHAと協議を通じて、PKSHAはAIにより、どうすれば人や社会の可能性を拡張するかを探求している会社である事の解像度が上がりました。当社の「人」を中心としたビジネスモデルとPKSHAのAI技術を組み合わせることで事業の厚みを出し、「人とAIが協働して目標を達成する」という、新しい仕組みを構築していきます。人がAIを活用することで、可能性を広げることにつながり、業務から人間らしい活動へのシフトができるコンセプトを創っていきたいです。
「人間が担っている仕事でAIが同等にこなせない仕事は、まず存在しない」とアメリカの著名な投資家の方は言われており、AIが人が担っている80%の仕事を代替する時代という考え方もありますが、私たちは人の可能性を信じて、AIが人の価値や可能性を10倍、100倍にも拡張ができる社会を信じていきたいと思います。
また、AIは情報へのアクセスを変え、知識の習得ハードルが大幅に下がっています。
「知識の伝達」の価値が薄れてくる中、「知識を活用する思考」へと軸足を移す必要があるので、会社単位ではAIを軸に事業創造ができるかが付加価値になっていきます。サーキュレーションはその一歩先、二歩先を最短で実現していきます。
そのためには、技術へのアクセスやスキル教育が必要となってきますので、PKSHAグループの皆さんの知見や知的探究心を学ばせていただきながら、全力でやっていきたいですね。
今後のサーキュレーションはどんな姿になっていることを想像されているか教えてください。
短期的には、人とAIで付加価値が提供できるサービスを生み出していくことを目指します。
お客様に対して付加価値が高いサービスを提供していくことで、市場の中で差別化をしていき、再びマーケットのリーダーとして業界を牽引する未来を描いていきます。
中長期的には、今のAIの進化スピードを鑑みると数年先の市場を読むのも難しいと感じていますので、サーキュレーションという会社が長期的にAIによってどのように変わっていくかは私も分かりません。ただ、今回PKSHAグループに参画する事になり、人とAIを掛け合わせたサービスを提供できる唯一の会社になっていきますので、その未知の変化を楽しみ、やりたい事に制限をかけず、会社の可能性を広げていきたいと思っています。
社会がワクワクし、動揺するような決断をし続ける
今回の決断に込めた想いや、代表としての今後のビジョンをお聞かせください。
私の役割は、サーキュレーションという会社の可能性を誰よりも信じて、これからも可能性が広がる事をやっていくことです。また、私は2代目の代表だからかもしれないですが「堅実だが、つまらない会社」にはしたくないという想いはずっと持っています。今回の決断は10年後に振り返っても大きな決断の1つであることは間違いありませんが、きっとこれ以上の決断をこれからもしていけないと大きな成長はできないと思っています。
市場や社員がワクワクするような、ある意味で動揺するような決断をし続けられる会社にしていきたいですね。
最後に社員・顧客、ともに社会変革を信じ邁進するみなさまに今このタイミングで伝えたい言葉をお願いします!
サーキュレーションはこれからも、社会・お客様・プロ人材に良いサービスを提供し、成長に貢献をしていくという基本スタンスは変わらず拘っていきたいと思っています。
AIの時代に、人とAIの可能性を追求し、社会実装をさせていきたいと思いますので、今後はサーキュレーション、並びにPKSHAグループの応援をよろしくお願いします!

経営管理本部 経営プラットフォーム部 部長
金谷 直樹
DXを通じて現場に変革を

プロシェアリングコンサルティング本部 東日本・西日本支部 部長
久良木 太士
世の中に新しい選択肢や価値を生み出す

プロシェアリングコンサルティング本部 首都圏支部 部長
田中 将太
「今、御社が一番困っていることは何ですか?」から始まるプロシェアリング

常務執行役員COO
村上 亮太
スペシャリストが増えていく社会で、変化に強く、変化を創り出せる集団に

エンタープライズ部 部長
小林 飛暁
無限の「最適解」を導くエンタープライズ領域の難しさと面白さ

プロシェアリングコンサルティング本部 事業戦略部 部長
阿部 俊介
大企業で築いたキャリアを手放して。46歳、AI×HR領域への挑戦を選んだ理由。

代表取締役副社長
山口 征人
雇用に縛られることのない新しい働く価値観を創りたい

執行役員 HR 兼 広報担当
植田 未優
その人の人生がその人らしく彩られるような仕事とメンバーに本気で向き合う組織創りを

執行役員 マーケティング 兼 FLEXY担当
赤羽 宏之
自分の「壁」を越えさせてくれた体験は「プロシェアリング」だったと気づいた

FLEXY本部 FLEXY1部 部長
田崎 雄大
FLEXYがAI時代でも曲げない、たった一つの原則。
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