PKSHA×サーキュレーションの共創で社会変革を〜TOBを経て、さらに当社ビジョン「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」実現への追い風に〜


山口 征人(やまぐち まさと)
代表取締役副社長
慶應義塾大学大学院理工学研究科を修了後、大手総合人材サービス企業へ入社。経営企画部門にて、全社予算策定・管理会計統括、米ファンドKKR社との業務改善PJT等に従事。2014年サーキュレーション設立、創業メンバー。プロ人材向け組織の立ち上げ、ミドル・バックオフィス部門の立ち上げを経て、全コーポレート部門を管掌し、経営管理本部長に。2021年7月には東証マザーズ(現グロース)市場への上場を責任者として推進。2023年6月に、現職である代表取締役副社長に就任。
サーキュレーションは2025年7月4日に「株式会社PKSHA Technologyによる当社株券等に対する公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ」を開示しました。また、同年8月20日には正式に株式会社PKSHA Technology(以下、PKSHA)グループに参画する事が決まりました。
今回代表取締役副社長の山口にインタビューを行い、背景や会社や事業の未来について率直にお聞きしました。
ーー当初TOBを聞いた際の率直な気持ちを教えてください。
TOBの舞台裏、ということで少しだけ雰囲気をお伝えさせていただくと、社名は開示できないのですが、1月当時、とある企業からある日突然TOBの提案を受けました。その企業から提案書を受け取った際には、先方の説明を耳で聞きながら、穴が空くほど手元の紙を何度も読み返したのを覚えています。当社は上場会社でしたので、そういった提案を受けること自体はありうると頭では理解していたつもりでした。ただ、1年3か月に及ぶ資本政策をようやく終え、全社一丸となって再び事業を成長軌道に乗せようと奮闘し、ようやくサーキュレーション創業来最高水準の売上が見えてきた矢先であったため、「このタイミングか」と正直感じたことを覚えています。
ただ、よぎった感想はそのくらいですね。すぐに「社員、そして社員の大切なご家族のために。そして株主の皆様含めた全ステークホルダーにとって最適な選択肢とは何なのだろうか」ということを考えることに自然とスイッチを切り替えて、それからは一分一秒を惜しんで様々な事を調べ、考え、相談し、進めてきたような毎日でした。最終的には、適時開示の通りPKSHA Technology社にTOBに立っていただき、PKSHAグループジョインという素晴らしい結果に至ることができたことは、サーキュレーションのビジョンにとって、また仲間達にとっても本当によかったと、心の底から思っています。
未来を信じてPKSHAグループへジョインする決意
ーー2023年6月に代表取締役副社長に就任されてからこれまで、正直順風満帆なことばかりではなかったと思いますが、振り返ってみていかがでしょうか?
まさに(笑)。そうですね、本当に様々な事があり、私自身大変勉強になりました。ちょっと昔に遡りますが、私は2014年創業メンバーの一人で、ずっと変わらず、サーキュレーションのビジョン「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」を実現するべく、走り続けてきました。創業当時から、まだこの世にない全く新しいHRサービスを生み出すことに全力投球し、1件1件の案件を生み出し、一人ひとりのプロ人材にファンになっていただき、仲間達と毎日を過ごしてきました。組織が大きくなり、オフィスを何度か移転して、たくさんの仲間が集まり、上場を果たす中で多くの経験をしてきましたが、この直近2年くらいは、質の違う経験というか、詳細は過去の当社プレスリリースを御覧いただければと思うのですが、本当に驚く様なことばかりが起きて、「これほどまでに経営とは波乱万丈なものなのか…」という想いでした。
一方で、これらの経験があったからこそ、我々はPKSHAグループにジョインできたのだと思うと、本当に人生は何が起こるか分からないなとも思ったりします。

また、「雨降って地固まる」という言葉もありますが、今いるこのメンバーたちと、どういう未来を創っていくのか、どういう勝負をしていかなければいけないのか、ということを改めて考える、とてもよいきっかけになったなと今では思っています。私は、創業メンバーでありサーキュレーションの当事者として、やはり当社のビジョンがあるからこそ集ってくれた仲間たちが、常に自分達の理想に向けて刺激の多い仕事に挑戦していってもらいたいという願いがあります。PKSHAにTOBに立っていただいてからは、PKSHAグループへのジョインの話を、当社のメンバー約250人とそのご家族がどのように感じてくれるだろうか。当社メンバーに真摯に伝えるために、自分自身が納得してメンバーに語り切れるかどうかが大事だと考えていました。その時に一番大切だなと感じて私自身が腹落ちできたのは、PKSHAグループの描く未来と、当社の描く未来とが互いに共鳴し合っている、同じ世界を目指していると確信できたことです。
当社は10カ年成長ストーリーを2024年8月に社内発表し、またそのタイミングでCIRCULATION PHILOSOPHYを刷新しました。中でもミッションを「新しい働く価値観を創る」から、「新しい働く価値観を、よりはやく、人と経営になじませる」というものにアップグレードし、次の10年に向かう真っ最中です。
そのPHILOSOPHYをアップグレードした時に一番重視したのが、事業の成長スピードでした。2014年1月創業時には全くなかったプロシェアリングという新しい人材活用のあり方、自由な人生設計のあり方が、徐々に世の中に少しずつ生まれ始めてきた。当社はその一翼を担って参りましたが、次の10年はこのスピードを更に加速させたい。そのために「よりはやく」という言葉を我々の大切なMissionに置きました。今回のPKSHAグループジョインが、正にこの「よりはやく」を力強く推進していく一手であるということも、当社がこの意思決定を前向きにポジティブに受け止められていることに繋がるのではと感じていますね。
ーー創業以来サーキュレーションの経営管理本部の責任者として会社の未来を考えてきた山口さんだからこそ経営戦略の一つとしてのTOBもあったと思います。本TOBはサーキュレーションの経営戦略として必要だったと解釈していいでしょうか。
正にそうだと思います。サーキュレーションが掲げた10カ年の成長物語はこれから佳境を迎えていきます。私達自身がやりたいと始めた事業であり、この事業が社会をきっとよくしていくと信じています。それをしっかりと事業成長で社会に貢献していくべく、サーキュレーションは勝ち続けなければいけない。そんな中、世の中を取り巻く環境が激変するような生成AIの登場を受け、サーキュレーションの成長戦略も一歩進みました。「これまでの当社らしさ、強さを活かしながら、人の価値をAIがエンパワーできる社会を創る事こそがサーキュレーションの次の挑戦なのだ」と感じました。これから、AIをサーキュレーションの基幹事業に融合させていくことや、基幹事業とAIを絡め合わせてさらに顧客体験を変えていくところまで、AIを事業を加速させる装置として中核に置く。今回きっかけとしてはTOBですが、改めてPKSHAグループに入ることで、PKSHAのケイパビリティを全面的に借りられるのは、サーキュレーションのビジョンを最短で実現することにも繋がると考えています。PKSHAグループにジョインすることは、唯一無二の選択肢だと心の底から思っています。
ーー人×AIに無限の可能性を感じたのですね。他にもPKSHAグループへジョインするきっかけがあれば教えていただきたいです。
そうですね、PKSHAに感じた魅力は大きく三つあります。
ビジョンの重なりと、ケイパビリティの異なりと、あとは、PKSHAの経営のみなさま含めた人柄です。
一つ目は、当社のビジョン「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」と、PKSHAのビジョン「人とソフトウエアの共進化」が、共に知のめぐりをよくする営みであり、そのような社会を創りだすことに貢献したいという強い意思を共鳴し合えた事です。私は創業以来、これからの日本の産業構造を変革する事のできる数少ない事業の一つにプロシェアリングがあると信じています。それは、国としても生産性が伸び悩み、かつ人口減少社会に突入する日本だからこそ、プロが同時に複数の企業に支援する時代を創りたいという願いなのですが、同時にAIが人や国、仕事やライフを大きく変える可能性を秘めているとも確信しています。これらが混ざりあう事で、よりよい社会を創る事に繋がると信じています。
二つ目は、上記とは一転しますが、両社の強みやケイパビリティが大きく異なるので、一緒になったらもっと面白い事がたくさんできそうだなという期待です。当社は創業以来、企業の経営テーマにプロと共に伴走しながら数か月稼働していく実働型支援を強みとしています。1社1社の経営の違い、課題認識の違い、理想像の違いを一つひとつ丁寧に形作る事にこだわりを持ち、それらにバリューを発揮いただけるプロ人材をこれまで30,000名を超えご登録いただいて参りました。対経営者やプロ人材に対するコンサルティング力や折衝において価値を生み出してきた会社なのですが、PKSHAは出自が異なります。AI駆動力、AIソリューション事業とSaaS事業の強い相乗効果、エンタープライズへの提案力やPM力等、これからのAI時代を見据えた戦略的な「構え」をしており、日本を代表するAIカンパニーのひとつと捉えています。この異なりが逆に、事業シナジー創出の大きな余地、伸びしろなのではと捉えました。会社と会社が一緒になるのならば、会社の事業が伸びるべきであり、我々の事業が非連続成長を遂げられそうだという期待を持つことができました。
三つ目は、少し感覚的な部分と申しますか。でも大事だよなって改めて感じている事なのですが、代表の上野山さん、財務・IRグループ長の布野さんを始め、PKSHAの皆さんは、一緒に仕事がしたい、信頼できると感じたところにあります。何か特別な出来事があったというよりは、このTOB期間にたくさんのコミュニケーションをさせていただいた中で、一貫性がありビジネスパーソンとして「信じられる」と感じたのは大きいです。人にかかわるサービスを行っている当社として、この人と人との繋がり合いというか、感性の共感ができる事はとても大事なのではと思っています。
総じてやはりサーキュレーションはビジョンである「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」を実現したい、大事にしたいという想いをずっと持ち続けてきた上で、改めて上野山さんからも「一緒にやりましょう」と仰っていただいたので、サーキュレーションの考えを大切にしていただいた上でお互いを伸ばし合えるなと感じました。
あくまでTOBは通過点でしかなくグループインした上で、いかにシナジーを生み出し、お互いに成果を出していくかが重要だと考えています。

TOBで広がる可能性とより強く発揮していきたいサーキュレーションらしさ
ーー本TOBによってサーキュレーションに起こる変化を教えてください。
世界観としては、当社が形作ってきたプロシェアリングの威力が数段引き上がっていくイメージでしょうか。企業経営において、経営者がここは一本集中して考えたい。だったり、この課題をどうにか必ず乗り越えたい。という節目において、私達のビジネスの様な「人」が介在する事の重要性は、これからも失われないと考えています。一方で、AIの飛躍的進化を目の当たりにすればするほど、AIにできる事、AIが24h体制で動いてもらえるならば、そこは潔く任せたり、委ねたりして、「人」にしかできない領域に絞って人的投資や育成を強化していく事は非常に大切だと考えています。当社は、世の中でも難しい「経営のテーマ」を、世の中でも希少な「プロ人材と共に」解決してきた会社です。この当社の強みの源泉というか、企業・プロ人材双方に価値貢献していく会社のこだわりは大事にしながら、生産性を引き上げ、「新しい働く価値観を、よりはやく、人と経営になじませる」を実現できるのではと考えています。
そんな中、前提として変わらないことは、私たちのビジョンはもとより、これまで育んできた人と組織のぬくもりや温かさも大切にしていきたいと考えています。仲間の夢を応援できることであったり、熱い想いを分かち合えることであったり、人間関係を含めた私たちにしか持ち得ない人と組織の熱量は、更に磨きをかけていきたいと考えています。
更に言えば、お客様の目的は課題の解決であり、その手段が人であれ、AIであれ関係ありません。だからこそPKSHAのAI技術を私たちの営業先に届けていくことも当然だと思っています。
日本において人口が減少していくことは必然で、生産性を高めなければならないと創業時から考えています。一人ひとりの生産性を高めるには、まず最初にプロ人材と呼ばれる高付加価値を生み出せる人、その道のプロフェッショナルに注目することが大切だと思っています。ですが、それでも間に合わないくらいに人口減少のスピードは早く、AIやRPA、ロボティクス等で対応する以外に方法はないと考えていました。本件でこれらが融合することで、同じグループで多様な選択肢をお客様に提供できることになります。場合によってはAIやRPAの方が安価に済むこともあるでしょうし、人材を活用したプロシェアリングが最適なこともあります。どちらにせよ、お客様にとって最善の選択肢をお届けできるのが価値だと考えています。
ーーPKSHAグループの一員として成し遂げたい未来を教えてください!
PKSHAグループ全体で社会に対するインパクトを高めていきたいですね。これまではサーキュレーションという会社ができることを全力で考えてきましたが、これからはPKSHAができることを提案したり、サーキュレーションも含めた他のグループ会社が一丸となることで社会にもっともっと良い影響を与えられるのではないかと考ていきたいです。サーキュレーションとか、PKSHA Technologyとか、そういう会社の境界線にこだわるのではなくて、PKSHAグループが社会によい影響をもたらし続けられる企業となり、そこで働く仲間達やそのご家族の皆さんが、誇りと成長と幸せを感じられる様な、そんなグループにしていきたいと考えています。

ーー最後に、社員・顧客、ともに社会変革を信じ邁進する皆様へのメッセージをお願いします!
これまでの11年、お客様やプロ人材と共に、一件一件を生み出し、業界を開拓して参りました。本当に苦難の連続でありながら、ここまで想いを共に走ってきてくれた仲間達、そしてそのご家族の皆様には、感謝しかありません。また、私達のサービスにご期待をいただいた多くの企業やプロ人材の皆様あっての今を迎えられているのだと感じています。併せて、深く感謝申し上げます。
プロシェアリングは創業11年のまだ若い事業ですが、労働人口減少社会において無限大の可能性を秘めていると信じています。そしてまた、AIの可能性も無限大であり、私たちはこのプロシェアリング✕AIという新しい挑戦をしていきます。市場を切り開いてきた私達だからこそ、PKSHAと共にこの挑戦ができるのだと考えています。これまでの経験や多くの皆様からのご期待を、更なる自信へと繋げる。そしてここからは未知、未踏の領域、それは世界中がそうだと思います。だからこそ、失敗なんてない、全部成功のためのインプットとして突き進んでいきたいと思っています。私たちはまだまだ小さな組織、ベンチャー、チャレンジャーです。でも私は、サーキュレーションを信じ、期待いただける皆さんと共に、未来を創って参りたい。そう強く思っています!

経営管理本部 経営プラットフォーム部 部長
金谷 直樹
DXを通じて現場に変革を

プロシェアリングコンサルティング本部 東日本・西日本支部 部長
久良木 太士
世の中に新しい選択肢や価値を生み出す

プロシェアリングコンサルティング本部 首都圏支部 部長
田中 将太
「今、御社が一番困っていることは何ですか?」から始まるプロシェアリング

常務執行役員COO
村上 亮太
スペシャリストが増えていく社会で、変化に強く、変化を創り出せる集団に

エンタープライズ部 部長
小林 飛暁
無限の「最適解」を導くエンタープライズ領域の難しさと面白さ

プロシェアリングコンサルティング本部 事業戦略部 部長
阿部 俊介
大企業で築いたキャリアを手放して。46歳、AI×HR領域への挑戦を選んだ理由。

代表取締役副社長
山口 征人
雇用に縛られることのない新しい働く価値観を創りたい

執行役員 HR 兼 広報担当
植田 未優
その人の人生がその人らしく彩られるような仕事とメンバーに本気で向き合う組織創りを

執行役員 マーケティング 兼 FLEXY担当
赤羽 宏之
自分の「壁」を越えさせてくれた体験は「プロシェアリング」だったと気づいた

FLEXY本部 FLEXY1部 部長
田崎 雄大
FLEXYがAI時代でも曲げない、たった一つの原則。
経営管理本部 経営プラットフォーム部 部長
金谷 直樹
DXを通じて現場に変革を

プロシェアリングコンサルティング本部 東日本・西日本支部 部長
久良木 太士
世の中に新しい選択肢や価値を生み出す

プロシェアリングコンサルティング本部 首都圏支部 部長
田中 将太
「今、御社が一番困っていることは何ですか?」から始まるプロシェアリング

常務執行役員COO
村上 亮太
スペシャリストが増えていく社会で、変化に強く、変化を創り出せる集団に

エンタープライズ部 部長
小林 飛暁
無限の「最適解」を導くエンタープライズ領域の難しさと面白さ

プロシェアリングコンサルティング本部 事業戦略部 部長
阿部 俊介
大企業で築いたキャリアを手放して。46歳、AI×HR領域への挑戦を選んだ理由。

代表取締役副社長
山口 征人
雇用に縛られることのない新しい働く価値観を創りたい

執行役員 HR 兼 広報担当
植田 未優
その人の人生がその人らしく彩られるような仕事とメンバーに本気で向き合う組織創りを

執行役員 マーケティング 兼 FLEXY担当
赤羽 宏之
自分の「壁」を越えさせてくれた体験は「プロシェアリング」だったと気づいた

FLEXY本部 FLEXY1部 部長
田崎 雄大
FLEXYがAI時代でも曲げない、たった一つの原則。