組織の健全性の要、「攻め」の経理への挑戦

ONODERA TAKANORI

経営管理本部
経理・財務部 部長

小野寺 貴則

ONODERA TAKANORI

2001年に東証一部のイオンクレジットサービスに入社、経理、主計業務に従事。その後、証券システムベンダーのインタートレードにて財務、管理会計を担当。資金調達、銀行折衝等ファイナンス業務、全社予算の統制を行う。複数社を経る中で、兼ねてからの地元岩手に貢献したいという想いが強くなる。経験・知見をシェアするビジネスが地方創生のソリューションになると確信し、2015年サーキュレーション参画。経理財務領域に加え、法務、IPOにも知見を持つ。経理財務部門を管掌。

専門学校から経理のプロフェッショナルに。
地方創生への可能性に共感

社内から「情熱溢れる経理部長」と呼ばれる小野寺さんですが、仕事へのスタンスはどこで身につけられたのですか。

仕事への基本的な姿勢は社会に出る前に身についたと思います。私の地元は岩手の県南に位置する一関市で、世帯数が5千世帯ほどの町で育ちました。将来独立したいという志向があったので大学へ行かず、税理士を目指し専門学校に入りました。両親が学費は自分で払えという方針で、4年間新聞配達をして学費と生活費を稼ぎました。朝刊を配ってから学校で勉強し、皆より早く帰って夕刊を配り、集金も営業もする、いわゆる苦学生。それでも学校は休まず通いました。非常にハードな4年間でしたが、多くのお客様と関わる仕事を通して、やり切るスタンスが身についたと思います。

すごい学生時代ですね。就職してからはどんなキャリアを歩まれたのですか?

専門学校を卒業後、流通系クレジットカード会社に入社しました。経理として月次決算に始まり、四半期決算、監査対応、連結、開示など段階的に上場企業の実務経験を積みました。その後、金融システムベンダーで上場準備を経験、リーマンショック影響下で財務、経営企画を担当しました。前職では営業と、正直一貫性はないですが、いずれもチャレンジングで上司に恵まれたため、社会人としての実力と胆力が付くキャリアの築き方をしてきたと思っています。

サーキュレーションに入社した理由を教えてください。

「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンに強く共感、いや、共鳴に近いでしょうか。代表の久保田の話を聞いて「このビジョンを実現したい、共に成し遂げたい!」という衝動に駆られました。
地元が田舎町だったこともビジョンが刺さった理由かもしれません。過疎が進む地域で地元に何か貢献したいと常々思っていました。地方創生にどう関われるかの答えが無かった中でサーキュレーションを知り、地方に必要なのはプロシェアリングだと、直感的ですが確信めいたものを感じました。
入社前、久保田と3回面接したのですが、熱量ある漢・久保田に負けじと私も熱を上乗せして返したことで、私を選んでくれたのだと思います。

事実、今では地方拠点も増え、仙台に東北支社もオープンしたことで、地元岩手の中小企業にもサービス提供ができる環境が整いました。当時の直感は間違っていなかったと思います。

目指すのは経営の意思決定に参画する「攻め」の経理

小野寺さんにとって「経理」の面白さはどこにあると思いますか。

こう言うと驚かれるのですが、私は別に経理じゃなくてもよかったんです。ただ情熱を注ぎ、仕事に本気になれる会社を探していました。サーキュレーションには信頼できる経営陣、コンサルタントがいる中で、当時の私がこの会社で最も価値発揮できる領域が経理でした。そしてこの会社で経理の重要性を一番認識しているのも私だったと思っています。

経理の仕事は、上場/非上場関係なく、実績の集計係という保守的なイメージが強いかもしれませんが、業務が何かの原因で上手く回っていないときには業務プロセスや業務フローの整備が最も重要な役割です。お金の動きに纏わる全ての取引を把握する必要があるので、組織全体の実務を理解しておかなければならない立場。フロントやミドルと連携し、業務上のボトルネックを解消する方法を考え、エンドツーエンドでオペレーション設計やレギュレーションを整えることが出来る。会社のインフラを作る仕事であり、その役割を担うという意味で、やりがいや面白みがあると思っています。

経理として事業会社で活躍するキャリアを考えると、シンプルに「経営が求める役割、自身の職能を活かし組織から必要とされる役割を果たす」ことが重要です。
創業期から「驕り、甘さ、他責なし」(*当社が定める行動指針「CIRCUIZM」の1つ)の精神でやってきましたが、急成長する事業と拡大する組織、未成熟な体制の中で「守り」の役割を引き受けてきたと思います。上場後の組織では、「守り」一辺倒ではなく、事業活動に積極的に関与する、いわゆる「攻め」の経理体制を作っていく必要があると思っています。

「攻め」の経理、とても挑戦的な目標だと感じます。具体的にはどんな姿を描かれていますか?

一言で表すならば、経営の意思決定に経理が参画するということです。

例えば新規事業の意思決定に当たって、構想を練る段階から経理が事業責任者のブレーンとして共に事業戦略を練り、事業サイドが気づかない視点を与える世界観です。事業全体のビジネススキームを通し、1つの取引における社内の処理のみでなく、取引先の処理を含めて検討することは大事です。契約書の取引条件や表現1つで解釈の違いに繋がり、事業開始後にオペレーションに混乱が生じることはよくあることです。
構想時点でその後の運用までを想像し、出来るだけ手戻りをなくす状態を作ることは立ち上げスピードを早め、事業の競争力向上に繋がると信じています。

そもそもバックオフィスは一般的にコストセンターに見られますが、そこに甘んじるのではなく、組織から頼りにされる部署にしたい。今は「守り」を万全な状態にすることの優先度が高いですが、私たちの存在が組織全体に価値貢献を実感してもらえるよう、経理のあるべき姿を追究していきたいです。

サーキュレーションでの仕事をキャリアの転換点に。
全社が同じ方向を向ける組織で経理として働くやりがい

これからどんな人と働きたいですか。

「サーキュレーションのメンバーと同じ価値観を共有し、社会を変えたい人」です。
当然、世の中にはたくさんの仕事があるし、ミッションも人それぞれ。上場企業での経理というキャリア形成への挑戦を期待して参画いただける方もいます。ただ、日本の社会課題を解決したい、地方の企業を元気にしたい、新しい働く価値観を共に創りたい、そんな考えに共感できる方とは特に一緒に働きたいです。

社会課題の解決を実現するためには、役割が違っても全員が同じ方向を見て、本気で仕事をすることが必要だと思います。当然、マーケットの開拓者として泥にまみれる事もある。新規事業や新たな取り組みがどんどん生まれる当社では、業務改善や標準化の取組みに終わりはありません。ただ、そんな状況を共に楽しみながら、近い将来「あの時期は大変だったけど、キャリアの転換点になったよね」と笑って語り合える、そんな仲間が増えていって欲しいです。

バックオフィスはお客様に直接関わる機会は少ないかもしれませんが、私は自身の役割、ミッションの先に地方創生があることを意識しています。地元岩手の企業との初めての契約を知ったときはすごく感動しました。そういう1つ1つのエピソードがますます入社当時の確信を強めてくれています。ビジョン実現のために、プロシェアリングを世の中に広めることが重要で、そのアプローチの1つがIPOです。経理は財務報告体制を整え、ガバナンスを強化する中長期の仕事であり、健全な経営を支える重要な部門。この成長フェーズで経理に取り組めるという貴重な経験を、より多くの仲間と共に積み上げていきたいですね。