#04

知を生み、育み、なめらかにし、広げる。IT/Webの力で新しい社会の創造を目指す

サーキュレーションのIT部門を管掌する2名が社内におけるITの可能性からWeb関連の新規事業の話まで、それぞれの立場で熱くこのIT/Webの可能性を語ります。

Member

村上 亮太
(村上)

執行役員 プロシェアリング本部 Webサービス部 部長

2014年1月(創業)

新卒でボストンコンサルティンググループに入社。大企業の新規事業立ち上げ支援や組織再編/ダウンサイジングなどのプロジェクトに従事。その後同社を離れ、妻と共に世界60ヶ国を旅する。帰国後、経営者や専門家など実業に基づく経験・知見が豊富なプロフェッショナルを活用して経営支援を行うビジネスモデルに共感し、サーキュレーションの創業に参画。新規事業開発管掌としてテクノロジーを活用した新規事業の立ち上げに従事。

金谷 直樹
(金谷)

経営管理本部 DX推進部 部長

2021年5月

インターネット広告企業や研修事業会社の情報システム部門や開発チームのマネジャーとして、ビジネス/コーポレートのプラットフォーム構築を通じ、企業のデジタル化を推進。2021年5月に株式会社サーキュレーション入社後、経営戦略や事業課題にもとづく会社のデジタル戦略を推進する傍ら、エンジニア組織の組成や文化醸成にも注力し、デジタル経営変革を全社で推進。

それぞれの入社理由

今日はよろしくお願いします。まずはそれぞれの簡単な自己紹介とサーキュレーションに参画した理由を教えてください!

村上

では私からいきますね!サーキュレーションには創業メンバーとして参画し、現在はWebサービス全体を管掌しています。世界で1番のWebサービスを創るためにサーキュレーションに参画しました!

創業時からそうだったんですか!?(笑)

村上

創業時からというのは冗談です(笑)でも当時からビジョン実現のためにWebサービスが不可欠だと考えていました。プロシェアリング事業が立ち上がり、会社としてもWebサービスへの投資が考えられるようになった2017年頃から具体的に構想しはじめました。

ただ当初はWebサービス経験者が社内におらず、プロの協力を仰ぎながら見よう見真似で取り組んでいたため、苦労も多かったです(笑)

金谷

黎明期時代の話、詳しく聞きたいです!

村上

今でも覚えてるのは、最初に企画したWebサービスのアイデアを経営に意気揚々と持っていったら、「これサーキュレーションがやる意味ある?」と瞬殺されたことです(笑)

当時は結構自信があったのですが、考えても、考えても、なかなか形にならない苦しい時期が続きました。今振り返ればいい経験になっているのですが、当時はわからないことだらけで、事業を考えることがこんなにも難しいのかと。口数も減っていたので、社内のメンバーから「村上さん大丈夫ですか?」と心配されたこともありました。

金谷

そんな時代もあったのですね。生みの苦しみの一部を感じた気がします。

次に金谷さんの自己紹介をお願いします!

金谷

私はDX推進部部長、VPoEをしています。入社したのは30代終盤に差し掛かるタイミングで、この先のキャリアをもう一回考え直そうと思ったことがきっかけです。前職では組織マネジメントを中心にミッションを担っていたのですが、その領域を今後も続けていくと考えると、足元5年先はなんとなく見通せるけど、10〜20年後の自分ってどうなんだろうかという葛藤がありました。

そう思った時にもう1度1人のエンジニアとして実践的な技術に触れながら、IT周り全般を管掌できるような環境に身を置きたいという気持ちが強くなりました。前職で同僚だった植田さん(弊社HR部部長)にも相談したところ、IT領域に強い人材が必要だとお誘いいただきました。

ちょうど当時のサーキュレーションが上場を目指している中で、これからITの力で、仕組みを創る、オペレーションを変えていく、そして会社として大きな挑戦をしていきたいフェーズだったので、自分の力を高めながらチャレンジできる環境だと感じ、入社を決めました!

IT/Web×サーキュレーションの可能性

それぞれが想いを持って、ここに集まっていることがわかりました!そんな御二人が今どんな仕事をしているのか、それぞれの取り組みが世の中や会社にとってどんな可能性があるのかも含めて教えて欲しいです!

まずは村上さん管掌の新規事業について。お話できない部分もあると思いますが、大枠の構想などを教えていただけないでしょうか?

村上

今ビジネスパーソンが学びたいと思った時に、一般的に提供されるサービスは「今」×「偏差値50」を目指すものが多いと考えています。もう少し噛み砕くと、新卒や管理職が、「今」ビジネスパーソンとして、あるいは役職者として、身につけておくべきことを装着するものがほとんど。マイナスにはならないけど、圧倒的なプラスにもならないもの(すなわち偏差値で考えると50くらいのもの)が主流です。

もう1つ従来のラーニング系コンテンツの弱点は、どうしても「結局それってどんな効果があったんだっけ?」というのがわかりづらいこともあげられます。費用対効果を見える化するのがすごく難しいんです。

その中で、サーキュレーションがやりたいのは、「今」×「偏差値50」ではなく、「未来」×「偏差値60~70」を生み出すことです。5〜10年後に武器になるもの、圧倒的にプラスになるものを提供したいと考えています。その経験・知見を持っているのは、ビジネスの最前線で活躍しているプロ人材一人ひとりであり、それを言語化して伝えていくのは、1万件以上のプロジェクトを手がけ、成功/失敗事例などの活きたデータを取り溜めてきているサーキュレーションにしかできないことだと思っています。データドリブンでやることで、学びの成果を見える化することも大きなポイントです。

「知を生み、育み、なめらかにし、広げる」ということ

ありがとうございます!ここまでお伺いする中で、サーキュレーションにとってのWebサービスの立ち位置をどう考えているのかが気になったのですが、そのあたりはどうお考えですか?

村上

サーキュレーションにおけるITやWebの位置付けは、プロシェアリングで築いている「知のめぐりをよくする。」ということを、より「なめらかにし」「広げ」「育む」役割を担うものだと考えています。そして最終的には、今までチャレンジしたことないことに挑んでいく人が、サーキュレーションを通じて出てくることで、経験・知見を「生む」場所として機能できるといいなというのが個人の願いでもあります。

「生み、育み、なめらかにし、広げる」というのは興味深いフレーズですね!それぞれもう少し詳細に教えてもらえますか?

村上

今日時点でお話できないこともあるのですが、先ほど吉池さんがお話していた新規事業が「知を育む」もの、そして昨年リリースしたPROBASEというサービスが、社外人材が働きやすい仕組みを提供することで「知をなめらかにする」サービスとして位置付けています。

知をめぐらせていく上で、フリーランスや副業といった新しい働き方を広げることは重要な要素になります。

一方で、日本ではこの働き方がまだまだ浸透しているとはいえず、そもそも契約の仕方がわからない、仕事が検収されずに報酬が支払われない、アウトプットに対する評価が不透明、といったさまざまな課題を抱えています。それを解決するサービスとしてPROBASEを位置付けています。
まだまだ機能は限定的ではあるものの、将来的には副業やフリーランスという働き方に寄らず、組織と個人が働きやすく、正当に評価される仕組みを提供していきたいと考えています。

Webサービス領域における新しい事業の骨格が見えてきました。一方で社内でのWebやITの位置付けはどう考えているか、金谷さんのミッションとともに教えていただけますか?

金谷

私のミッションは、サーキュレーションの既存事業における利益率の向上や生産性改善に対してITの力で最大限にしていくことや、社内インフラやデバイスの管理/提供、守りの情報セキュリティなどを統括する役割です。攻めの要素も守りの要素もありますが、村上さんの言葉を借りれば、社内の働く環境を「なめらか」にすることがコーポレート・エンジニアリングチームの最大のミッションだと考えています。

当社は、多くの企業様やプロ人材に利用いただいており、たくさんの外部との接点を持っています。その場所をより安心安全に、スピーディーに滑らかにしていくのがチームの役割の1つですね!

ITの力で社内の業務やインフラを安全かつ滑らかにということですね!

金谷

そうした理想はありつつ、まだまだ道半ばです。Salesforceをはじめ、多くのSaaSを組み合わせて構成している社内システムやツール群も、それぞれの使い勝手や組織の個別事情を優先しすぎると、かえってシステム間のデータ連携が困難となり、「会社や事業の状況をデータで可視化したい」といったときに大きな障壁となってしまいます。

システムの利便性や機能は勿論中心に見つつも、データやセキュリティの観点まで含めてベストチョイスか、改善すべきところがないかという視点で取り組んでいます。

また、データ取得1つとっても、創業時は闇雲になんでも取ろうとしていましたが、事業が成長していく中で、どういったものが必要で、逆にいらないデータなのかも徐々に見えてきたので、今後はより必要なデータを精緻に集め、活かして、事業を加速させていく、そうした仕組みを創ることもこのチームの役割だと思っています。この考え方は、お二人のやっている新規事業を加速させるのにも必要ですので、日々このあたりは議論をしながら進めています。

これからもっとサーキュレーションが大きな会社になっていくには、ITの力は欠かせないですし、できるだけ働いている社員の人にはスムーズにスピーディーに快適な環境で、それでいて安心安全に働けるようにしたいです。そのためにはさまざまな部門のみなさんと協力しながらそこを創っていきたいですね。

理想は、ラストマンシップ

まだまだ道半ばということが、大きなやりがいでもありますね!その中で皆様の思い描く未来や想いなどを教えていただけますか?

金谷

先ほどまだまだ課題が多いというお話をしましたが、だからこそ「変化を楽しむ」という価値観を大切にする組織を創りたいと思っています。日々変わる市場環境や組織の中で、どこの組織よりも「変化を恐れることなく、アップデートし続けながら仕組みを創る」ことを体現することで、組織の意思決定のスピードや働きやすさも変わっていくと思っています。

ちょうどチーム内でも3〜5年後の組織をどうしたいかを議論しているんですが、今はまだまだ荒地を耕している段階ですが、そこに大きな種を巻いて、今までにないチャレンジをできるように仕掛けをしていきたいと全員で話しているので、それを1つずつ形にしていくことが私の今の想いでもあります!

村上

「脱村上」が個人的な目標です。これからの組織を考えると、誰かに依存するのではなく、みんなが考えて、事業を生み出し、グロースしていける状態が理想で、そういった組織にしていきたいというのが想いですね。

その実現に今はチーム創りに力を入れています。個人的な理想の組織は、階層による権限や指揮命令がなくとも、各自が1つの目標に向かって走る組織です。

何か1つの目標に向かって、一人ひとりが役割を見つけ、馴れ合いではなく、目標達成にお互いを高め合い、小さな成功失敗を繰り返す中で個人も組織も成長し続けるチームであれば、まだ見ぬ大きな可能性を秘めた事業を創れると信じています!

金谷

その組織は理想ですね!

ありがとうございます!図らずも「組織」のあり方がキーワードになりましたね!最後に事業拡大や理想の実現に向けて、それぞれの組織の良さや可能性、どういった人と働きたいかなど、熱いメッセージをいただけますか?

金谷

コーポレート・エンジニアリングというと仕事が多岐にわたり、お互いの仕事が見えにくいこともあるので、相互理解を意識的にすることを主眼にチーム創りをしています。どんなに忙しくても2週間に1回、1-2時間くらいを使って、2週間の自分たちの行動を内省し、1個でも変えられることはないかということを話し合って、改善していっています。

社内のITチームってどこの会社でもそうだと思うんですが、結構やることがあるので、それだけこなしているだけでも、1週間、1ヶ月、1年ってあっという間に過ぎちゃうんですよね。でもそれだと面白くないじゃないですか。

だからサーキュレーションのIT推進室では、定期的に立ち止まって、「今のサーキュレーションに必要なことってなんだっけ?」、「僕たちがやりたいことってなんだっけ?」というのを考え、自ら軸を定めて仕事を創り出すことを意識しています。決まった仕事だけをこなすのではなく、僕らの立場からどう組織をよくできるかをともに考え、実行できる人と一緒に仕事がしたいです!

村上

PROBASEはフラットで仲のいいチームだと自負しています!例えば、日々の夕会でその日の「ぴえん(悲しいこと/苦戦していること)」、「ばよえーん(嬉しかったこと/順調なこと)」を共有することで、仕事を超えた相互理解をしながら、心理的安全性を担保するなどの工夫をしていますを。また、フルリモート勤務のメンバーも多いため、3ヶ月に1回は全員で集まって合宿をするなど、一体感を持って取り組むことを重視しています。

そうした現状も踏まえて、ラストマンシップのある人と一緒に働けたら最高です!吉池さんも話していましたが、PROBASEもまだまだ新規事業なので、毎日やることが変わるレベルで変化し続けています。

個人的な経験として、別の新規事業を立ち上げた時にも、こぼれ球をみんなで拾いに行って頭をぶつけちゃうチームが理想だと思っています。そのくらい一人ひとりが責任感を持って、どんな仕事でも自分自身がやるという気概を持ち、この事業を大きくするのは自分なんだという熱量を持っている人が必要です!我こそはと思っていただけた方は、今の肩書きや経験は関係なく、ぜひ一度お話できたら嬉しいです!

やっていることは違えど、共通した熱い想いをお話いただきありがとうございました!ぜひ興味を持っていただけた方は、気軽にお話しましょう!!本日はありがとうございました!