コーポレート部門の仕事は
"会社の未来を変えること"

YAMAGUCHI MASATO

代表取締役副社長
経営管理本部長

山口 征人

YAMAGUCHI MASATO

慶應義塾大学大学院理工学研究科を修了後、大手総合人材サービス企業へ入社、経営企画部マネジャー。全社予算策定・管理会計統括、投資判断事案の検証、ファイナンスレポート、業務改善PJT、組織再編PJT、その他多数のPJTに従事。2014年サーキュレーション創業に参画、プロ人材向けサービス組織を組成したのち、経営管理本部長。経営企画、事業企画、ファイナンス、人事企画、法務・コンプライアンスを中心に、全コーポレート部門を管掌。

コーポレート部門一人ひとりが
マーケットを創る担い手である

山口さんがサーキュレーションの創業に参画したきっかけを聞かせてください。

少し昔の話になるのですが、大学時代はプログラミングの研究室に在籍し、将来はビジネスの分かるエンジニアになりたいなと漠然と考えていました。
大学院に進み、研究も進んでいく中、確かにプログラミングやIT技術は面白く学びがいもあったのですが、だんだんとビジネスサイドや経営というものに興味が強くなってきました。

私は、考えることが好きな一方で行動力が伴わず、理系的な発想はできる一方で感情を爆発させることもできない人間だったので、自分とは真逆のキャリアを選択することで、苦手分野を克服し、総合力を増やそうと考えたのですね。

それで、就職活動を始めた当初は全く興味を持っていなかったのですが、面接でお会いした方々が、とても誠実でひたむきで印象的だった勢いのある人材系会社へ入社を決めました。

そこでは、法人営業からスタートし、後に経営企画部マネジャーとして、様々な仕事に取り組んできました。
日々の仕事はとても楽しく、やりがいも感じていました。目の前の仕事にがむしゃらに取り組むことで、知識量やできる仕事がだんだんと増え、より多くの事を経験するように。

そんな中、同社初となる社内カンパニーを立ち上げるという話を聞きました。
私は企画として事業立ち上げサポートに裏側から携わらせてもらい、一緒に仕事をする機会が増えました。
事業責任者の構想や想いは壮大で、人を惹きつける力を持ち、そんなある日「挑戦したい事業がある」という話をもらったんです。

少子高齢化・人口減少が進み、産業革命やテクノロジーの発展と共に個人の働き方も多様化していく中で、これから50年100年続いていく社会課題の解決はとても挑戦的であるし、何より社会にとって非常に意義のあることだと思いました。
壮大なビジョンでしたが、だからこそ人生を賭けて取り組みたいという欲求が日に日に強まり、サーキュレーションの立ち上げに参画することを決めました。

子供の頃から「将来の夢は何か?」と大人たちに聞かれ続け、「夢がある人は、本当に幸せな人だな」と思って生きてきましたが、自分の中でようやく「夢」が見つかった気がしましたね。

現在はコーポレート部門全体を管掌されています。コーポレート部門として大事にしていることを教えてください。

サーキュレーションが大切にしてる価値観をCIRCUIZMというのですが、その中に「感動する仕事を創る」というものがありまして。

これは、「お客様の期待通りに仕事をする」のではなくて、「お客様の期待を大きく超える仕事をする」ことを大切にしたいという想いなのですが、フロントの職種は「達成率」という目に見えた数値があったり、お客様からのダイレクトな言葉を聞けたりするので、とても分かり易いですよね。

一方で、コーポレート部門は、その点がすごく測りづらい。

例えば、経理部に求められる仕事の一つに「期日内に、正しく決算を締める」というものがありますが、これは「できて当たり前」という水準で経営は見るのですね。
そうすると、経理部にとって「感動する仕事を創る」ってどういうことなんだろうと思うわけです。

労務だって、法務だって、「正しさ・合理性」をもって「期日内」に回答することが求められ、ともすれば「省力化」だったり「納期短縮」をすることが「顧客の期待を超えること」に繋がるのではと考えたこともあります。

でも、そうじゃない。

私達が本当にやりたいことは、ビジョンの実現に向けて、新しいマーケットを開拓していくこと。
世の中にない素晴らしい価値あるサービスを提供し、組織としても成長していくことが原点であり、それにはフロントもミドルもバックも関係ないという考えが根底にあります。

そこで思ったことは、コーポレート部門の「お客様」は、全ステークホルダーはもちろんなのですが、それらに加えて「ビジョン」なのではないかという考えに至りました。

「ビジョン」というお客様は、とても視座高く、サーキュレーションに高い要求を投げかけてきます。
「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」を早く実現したい、と。

一人ひとりがビジョンの実現に向けた、マーケットを創る担い手である。
フロントもバックも関係なく、そう思える仲間と一緒に仕事をやっていきたい。
この想いこそが、私はコーポレート部門で最も大切なものだと思っています。

コーポレート部門の皆さんも、ビジョンを目指し、マーケットを創っているのですね。

そうです。

コーポレート部門が間違った方針で意思決定をしてしまうと、組織の成長は鈍化しますし、その進路も歪んでしまう。

なので、コーポレート部門は、専門知識を身につける(勉強する)ことがまず大前提求められるわけですが、その上で、経験を積み、社内外ネットワークをしなやかに構築し、できる仕事を増やしていく中で、自分なりのオリジナリティや強みを磨いていくのだと思うのですが、これって究極的には「どこの会社にいたとしても」当てはまるはずなんです。

だからこそ、私はどれだけ「内発的動機付け」ができているかが、大事だと思っています。
その人にとっての仕事が、楽しいか・楽しくないかを決めることに繋がっていくもの。

この内発的動機付けというのは、その人それぞれの人生であったり価値観とリンクするはずなので、「生み出したい!」と思ってもそう簡単ではないのですが、少なからず組織で働く以上、その組織の掲げるビジョンや経営の思想にどれだけ共感したり、自分事として捉えられるかが大事になってくると思っています。

そうすれば、もっと仕事が楽しくなる。
組織図を作ったり、契約書文言を確認したり、シュミレーション・分析をしたりする、全ての一つひとつの仕事が、会社の未来に、そしてビジョンの実現に繋がっていきます。
サーキュレーションのメンバーには、そう思ってくれている人が多いんじゃないかと思います。

フロントメンバーから「それは違うんじゃないか?」という声があがっても、我々のビジョンを実現するためには、今これが必要なんだと信じるならば、臆せず提案していくことも必要です。
コンサルタントの仕事が法人のお客様の未来を変えることであるように、コーポレート部門の仕事は組織の未来を変えることと思い、自分たちの意志を持ってちゃんと決めていきたいと思っています。

社会の価値観を変えることに挑戦
奇跡的なレベルで強い想いを持ったチーム

サーキュレーションの強みはどんなところにあると思いますか?

挑戦するマーケットの大きさや、ビジネスモデル、経営者に提言する実践的な新しいコンサルティングを展開できている会社だと思っています。

その戦う源泉となる、想いの強いメンバーが集まっていること、組織として持つ夢の総量が大きいことが、何よりもサーキュレーションの強みだと思っています。

例えば、我々のミッションの一つに「新しい働く価値観を創る」というものがあります。

自分自身の価値観を変えることでさえ難しい上で、他者の価値観ということになればなおさらです。
私たちは、社会の価値観を変えることに挑戦しているので、とてつもなく難易度の高いことに挑んでいるのだと思います。
そんな難易度の高いことをやりたい!と思ったメンバーがこれだけの人数集まっているということは、奇跡的なレベルで強い想いを持ったチームなんだろうと思います。

また、人が好きで、人の持つ可能性を信じているメンバーの集まりでもあると思います。

自分の意思決定が会社の未来を創る

サーキュレーションのコーポレート部門ではどんな能力が求められるのでしょうか?

そうですね。ちょっとばらばらとしてしまいますが、こんな能力がある人が活躍してくれているな、という印象です。

大前提、専門知識。大切なのは「知識を活かせているか?」ということです。
本をいっぱい読んで、知識を身に着けることはコーポレート部門にとっては最低限求められる要件ですが、結局一番大事なのは「アウトプットのためのインプット」であることを意識してインプットできているかどうか。

できている人は、限られた時間の中で効率的に吸収し、パフォーマンスを上げてくれているように思います。
あと、インプットするときに重要なのは、必ず「情報のリソースが本当に正しいか」まで確認しにいくスタンスですね。ファクト、法律、ガイドライン、ルール等。
コーポレート部門の仕事や意思決定がそのまま会社の未来に繋がっていくので、根拠は重要です。

2つ目に、当事者意識を持っていること。自身の仕事の価値は、他の誰でもない自らが考え尽くし、工夫し、高めていくべきものである、という視座を有している方、ですね。
「自分はそつなく、効率的に仕事をやれている」と思うメンバーが増え始めると、弱体化が始まります。
常に「ビジョン実現に向けて、もっとこうしたい」という欲求を貪欲に形にしていける方が活躍してくれています。

3つ目に、倫理観、インテグリティ。私は、経営陣にとって最も大切な要素は、ビジネスセンスもさることながら、倫理観だと思っています。
この倫理観というものは、価値観と相まって、なかなか複雑に形を変えて毎日の仕事に現れたりします。
コーポレート部門の仕事は、正しくミスなくというよりも、むしろ会社と自身のインテグリティに沿った仕事を、圧倒的スピードとコミットメントで達成していくことだと思っていますので、倫理観を持っている人はとても大事です。

4つ目に、「どう解決するかよりも、どのようなイシューとしてとらまえるか?」「”仕組化をがんばること”ではなく、”何を仕組化すべきか?”」を考え尽くせている人ですね。
これには、仮説思考力とクリティカルシンキング力が求められるのですが、強い人は限られた時間で最大のアウトプットを出してくれますね。難しいことですが大事だと思います。

最後に、時間が有限であることを知り、時間を管理できている人ですね。
自分のタスクはもちろん、チームメンバーやカウンターパートの時間まで意識できている方、相手に相談するという事は相手の時間を奪う事であると考えられる方は、時間の尊さをよく知っていて、時間当たりのパフォーマンスが高い印象です。

最後に、どんな人がサーキュレーションに合ってると思いますか?

「絶対に譲れないことが自身の中で明確であり、それ以外の変化を楽しむことができる人」でしょうか。

人は皆それぞれが、何かを大切にし、その何かのために働いています。
それらは、時に複雑に絡み合ったり、人生の節目には比重が変わったりもします。

就職・転職を考えていらっしゃる皆さんは、それぞれがそれぞれに優先順位や「軸」をお持ちで、それらとの合致度で転職先企業を評価し、最終意思決定に進まれていくのだと思います。

ただ、例えばこういうご経験はお持ちではないでしょうか。
頭で考えるとA社がよいはずなのに、どうにもB社が気になってしょうがない。

こういう時に、「軸がずれていたのではないですか?」というコミュニケーション、間違ってはいないと思うのですが、結局最終的に「ワクワクしたもん勝ち」という考えも悪くないなと最近は思えるようになってきました。

改めて、絶対に譲れない条件を明確にしたうえで、その条件をクリアしたあとは、全ての選択肢をフラットにして、
純粋にどれだけその会社にワクワクするか、挑戦したいと直感的に思えるか、の心の声に耳を傾けた方が、回りまわって先々まで見越すと、よい選択となる気がしています。

あとは、自分の意思決定が会社の未来を創っているという手応えを感じたい方ですね。
意思のある仕事をしたいと思っている方にはチャンスも多く、楽しんでもらえる環境だと思うのでぜひ話を聞きに来て頂きたいですね。