強みや個性に合わせたキャリア形成や働き方を選択できる組織

INOMATA NAO

プロシェアリング本部 アライアンス推進部 部長

猪俣 菜央

INOMATA NAO

慶應義塾⼤学法学部政治学科を卒業後、埼⽟県庁に⼊庁。
4年半で退職後、社会課題をビジネスを通じて解決する事業プロデュース会社のイーソリューションズ株式会社でのコンサルタント経験を経て、2017年サーキュレーションに参画。金融機関をはじめとするアライアンス推進を担当し部門拡大させると共に、行政機関の庁内外のプロジェクトにプロシェアリングを活用いただくべくパブリックチームを立ち上げて管掌。
2024年7月にはサーキュレーションも加入しているITフリーランス支援機構の常務理事に就任。
※ITフリーランス支援機構とは:ITフリーランス業界の健全な発展を目指して設立。サーキュレーションは2023年8月に加入

強みや個性に合わせたキャリア形成や働き方を選択できる組織を創りたい

猪俣さんは埼玉県庁に勤めていたとお伺いしました。

はい、新卒で埼玉県庁に入庁しました。大学では行政学を専攻しており、その時に行政が抱える構造的な問題に関心を持ったためです。具体的には、組織というハコによって人の考えや行動が左右されるということが興味深く、実際にそのハコを経験してみたいと思ったことが行政機関に入った動機です。例えば職員と議員の関係に対する必要性と動きづらさや、縦割りのメリットとデメリット、一律的な給与制度による働きやすさとモチベーションの下がりやすさなどに興味がありました。

入庁1、2年目のときから、前任から引き継いだ担当業務は一通りこなした上でまだ余裕があったため、他の人の仕事にも関わらせていただいたり、地域活動や埼玉県を良くするための若手勉強会などにも積極的に参加していました。
ただ、職場での改善提案や全庁の新規事業企画メンバーに手を挙げるなど、他の人の仕事を増やす可能性があったり、波風を立てうることをさり気なく止められており、改善できることややりたいことはまだまだあるのになかなか動けない、といったジレンマを感じる部分もありました。こういった経験を通じ、仕事に人を合わせるのでなく、強みや個性に合わせたキャリア形成や働き方を選択できる組織をつくりたいという想いを強めていきました。

野心やモチベーションがどんどん失われる環境に対する危機感もあり、4年半勤めたのち社会課題をビジネスを通じて解決する事業プロデュース会社のイーソリューションズ株式会社に入社しました。
目的に合わせ、よりよい組織や仕組みを考えて形にする能力を身に着けたいと考えたためです。

イーソリューションズでは大手電機メーカーや住宅メーカー等の新規事業策定のプロジェクトなどに複数従事し、また地域イベントのプロデュースと収益化など、自治体を巻き込んだプロジェクトにも関わらせていただきました。
自分で1から課題に対して解決方法を考えて、その答えが伝わるように説明する能力が身についたと思っています。

埼玉県庁の時に感じた、強みや個性に合わせたキャリア形成や働き方を選択できる組織や社会を創りたいという思いをもとに改めて考えたところ、行政組織や停滞を感じている組織には人材の流動性が必要なのではないかと考えるようになりました。
そのため、次のキャリアを考えた時最初は人材紹介会社を中心に見ていました。内定をいただいた別の人材会社に転職を決めようと思っていたとき、偶然サーキュレーションという選択肢をエージェントからいただき衝撃を受けました。
プロ人材という専門性が高い人材が行政組織の中で活躍すれば、課題も早く解決できるし、必要なスキルも素早く補填できる。そして、プロ人材というゼネラリスト以外の選択肢がこんなにも豊かにあるという価値観を、行政組織の人が知ることができれば、多くの人の人生の幅も広がる可能性があると感じました。

組織に人が合わせるのではなく、人が特性や志向性に合わせて自分のキャリアを描き、働き方を選べる、そしてその多様な人材を組織が活用することで、これまでとは段違いの生産性を生み出していく。そんな世の中を創っていきたいという思いから、サーキュレーションという会社を大きくしていくことに、自分の力を注ぎたいと思い入社することを決めました。

現在のアライアンス推進部ではどんなことを管掌されているのでしょうか?

私が管掌しているアライアンス推進部はパブリックチームと金融機関チームから構成されています。

パブリックチームは、行政機関の内外のプロジェクト、つまり公共事業の受託や、行政機関の職員の方を支援するためのプロシェアリングの活用提案を行っています。例えば、公共事業は、富山県の伝統工芸事業者を支援するプロジェクトを2021年から3年連続ご一緒させていただいています。行政機関の支援でいうと、自治体のDX化におけるプロジェクトマネジメントやセキュリティ対策を受託しています。

金融機関チームは全国の金融機関(都市銀行・地方銀行・信用金庫様を中心とする71行の提携先(*2021年10月末時点))と提携し、経営課題を抱えている企業様をご紹介いただいています。金融機関は融資等の他でも企業のビジネス支援をすることが多いため、幅広い課題に対応できるプロシェアリングは有用と感じていただいている金融機関が多いです。また最近では、金融機関以外の事業会社などとも提携も進め始めています。

アライアンス推進部は、地方創生への思いを持ったメンバーが多く、それぞれの地域の組織の方々と共にその地域をより良くすることを常に考えています。私自身も転勤族一家ゆえ、全国津々浦々で育ったこともあり、地方それぞれが持つ個性を愛していて、より活かしていくことを常に望んでいます!
どちらのチームも複数のステークホルダーが常に絡む業務なので、当然自社の利益ばかりを主眼にしていては何も成せません。真の意味でお互いにとってWin-Winになるようなスキームを常に考え、提案すること、そして、さらなるレバレッジを見出し続けること、それをもちろん自身も考え、メンバーにも当たり前にそのように行動してもらっています。

私個人で言うと、パブリックアフェアーズも行っています。
パブリックアフェアーズとは法令等の社会的ルールをビジネスサイドから見たときに適切になるように働きかけ、共に変えていく活動のことです。ロビーイングという言葉の方がわかりやすいかもしれませんね。
サーキュレーションのプロシェアリングは、新しいサービスゆえ、法令等のルールがおいついていない面が多かったため、同業他社や団体と協力しながら適切なルールの制定に向けて活動しています。

さらに、直近では、サーキュレーションが取り組んでいるサステナビリティプロジェクトの方針策定やプロジェクトマネジメントも行っています。

大切なことは自分なりの意思と働くことへの喜び

これからどんな人とサーキュレーションで働きたいですか?

サーキュレーションのビジョンに強烈に共感し、それを一緒にやりたいと魂を震わせている人や、ビジョンに対して自分のこんな経験を活かしたら力になれそうだと思っているような意思を持った人と働きたいです。また自分の強み、活かしたいところを明確に持っている人にも入社していただけると嬉しいですね。

サーキュレーションでは社内でもポジションによって業務がかなり異なるため、多くの人にフィットする環境はあると思います。
自分が何ができるかという「can」はもちろん大事ですが、そこにどれだけ意思を持ち、働くごとに喜びを覚えられるミッションを持っていられるかどうかがもっと大事です!

意思を持った方をサーキュレーションで待っています!